開業届、提出してきました。
フリーランス2年目、個人事業主になりましたよろしくお願いします。 pic.twitter.com/OvZ5NsBs6E— ロコ@はちゃめちゃ雑記ブログ (@loco_14free) January 21, 2020
2020年にフリーランス2年目を迎えまして、個人事業の開業・廃業等届出書、いわゆる開業届を提出しました。
2019年3月に公務員を退職し、同年4月からブログやアフィリエイトを中心に仕事をしてきたわけですが、2020年からは『個人事業主』として仕事をしていきます。
当記事では、
- フリーランスは開業届を出した方がいいの?
- 開業届の書き方は?
こういった疑問を解説したいと思います。
フリーランスになったので開業届を提出!
『フリーランスになったので』と言ってますが、実際にぼくがフリーランスになったのは2019年4月。
手続き上は、2020年1月1日付けで個人事業主となりました。
その通りです。
2019年は、開業届を出さずにブログを書いたりアフィリエイトをやったりしていました。
フリーランスは必ず開業届を出さなきゃいけないことはない
フリーランスになったからといって必ずしも開業届を出さなきゃいけないわけではないんですよ。
現に、開業届を出さずフリーランスで仕事をしている人もたくさんいるようです。
ただ、開業届を出してみて分かったことは、フリーランスは開業届を出した方がいいということ。
ということで、開業届を出すことのメリットやデメリット、書き方、よくある疑問点について説明していきますね。
フリーランスは開業届を出した方がいいの?
開業届を提出するメリット
メリットは大きく次の2つです。
- 青色申告ができるようになる
- 屋号で仕事ができるようになる
詳しく解説します。
メリット① 青色申告ができるようになる
開業届を出す開業届を出す最大のメリットは、毎年の確定申告で青色申告ができるようになるなることです。
開業届と一緒に『青色申告承認申請書』という書類を提出することで、当該年の確定申告から青色申告できるようになる。
青色申告は最大65万円の控除が受けられるので、白色申告に比べて大きく節税できるんですよ。
画像出典:開業freee
また、青色申告することによって仕事を手伝ってくれた家族に給料を支払って経費にすることも、赤字を繰り越して(最大3年間)翌年の黒字と相殺することもできるようになります。
フリーランスであれば、自分のお金を守るためにも必ず青色申告をした方がいいです。
青色申告のメリットをもっと詳しく知りたい方は、お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!を読んでみてください。
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メリット② 屋号で仕事ができるようになる
個人事業主になることで、屋号、いわゆる会社名をつけることができるようになります。
個人事業主の場合は、会社名と言わず屋号と言う
たとえば屋号名で銀行口座を作ることができます。
個人の銀行口座と分けることで、仕事に関するお金とプライベートで使うお金をしっかり区別できるわけです。
また、名刺にも屋号を記載することができます。
今後フリーランスとしての活動の幅が広がり、名刺を持つことになった場合、名刺に屋号があると「あ、この人個人事業主なんだ」と一発で分かりますね。
開業届を提出するデメリット
ぶっちゃけ開業届を出すことによるデメリットはありませんが、強いて言うなら失業保険の対象外になることくらいです。
開業届の正式名称は『個人事業の開業・廃業等届出』でして、平たく言うと「私、起業します」ということ。
(このような表現が正しいか分かりませんが)極端に言うと自分が会社の社長、会社を運営している人になるので、失業しているとは言えませんよね。
開業届を出すと『雇用される側』ではなくなる
ぼくはそもそも元公務員なので、失業保険は関係ありません。
ハローワークの人に教えていただきましたが、公務員でも場合によっては失業保険がもらえることもあるようです。
「退職手当の金額が明記された資料か何かをハローワークに持ってきて、失業保険が出せるか調べるから」と言われた記憶があります(定かではないので気になる方はハローワークへお尋ねください)。
民間企業からフリーランスになった方で、開業届を出そうかどうか迷っている場合。
しばらく失業保険をもらいつつ、フリーランスとしての仕事が軌道に乗ってきたら開業届を出す、というのもアリかなと思います。
開業届の書き方
開業届は開業freeeというソフトを使って作成しました。
開業freeeは、仕事の概要や月収等を入力するだけで、自動で開業届を作成してくれる優れものです。
国税庁ホームページから開業届をダウンロードし、マニュアルにしたがって自分で作成することもできますが、記載ミスをしてしまう可能性があるので、開業freeeに頼った方が確実に仕上がりますよ。
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複式簿記が必要になる青色申告書に必要な情報も、全自動で作成してくれる優れものです。
freeeのアカウントを作れば、確定申告も楽になるだけでなく、開業freeeも使えるようになるので一石二鳥ですよ。
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ステップ① 開業freeeにアクセス
ログイン画面から開業freeeにアクセスします。
開業freeeを使わず自力で作成する方は、国税庁ホームページから開業届(PDF)及び開業届の書き方(PDF)をダウンロードしてください。
繰り返しますが、今のうちにfreeeでアカウントを作っておけば、開業届の作成だけでなく、毎年やらなきゃいけない確定申告の作成も断然ラクになりますよ。
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ステップ② 開業届を作成する
ここからは開業freeeの画面で説明します。
『仕事の種類』を押下すると、一覧が出てくるので、フリーランスを選択してください。
『仕事の概要』には、あなたがフリーランスとして行っていることを書きます。
ここで入力した『仕事の概要』が、そのまま開業届に記載されます。
後から修正できますが、この段階でできるだけ詳しく書いておきましょう。
家族や従業員に給料を支払う場合は、開業届のほかに『青色事業専従者給与に関する届出書』も提出する必要があります。
この書類も開業freeeなら自動で作成してくれますよ。
開業届を出す段階ではまだ給与を支払うかどうか決まっていない場合は、『今はない』を選択してください。
今後新たに家族を雇うことになれば、雇った日から2か月以内に当該届出書を提出すればOKです。
屋号を入力します。
屋号も今すぐ決められなければ『入力しない』で大丈夫です。
確定申告の種類は『青色申告65万円控除』一択です。
すべて入力が終わったら『書類を提出する』を押下。
ステップ③ 最寄りの税務署へ提出
あなたがお住いの住所にあわせて、提出先の税務署が示されます。
『書類を確認する』を押下すると、必要事項が記載された必要な書類全てが出力されます。
ぼくの場合は『個人事業の開業・廃業等届出書』と『所得税の青色申告承認申請書』の2種類です。
家族や従業員に給料を支払う人は『青色事業専従者給与に関する届出書』も出力されます。
続いて、書類の提出方法を選択します。
- 税務署に持っていく
- 郵送する
- freeeで電子申告する
税務署に持っていく、もしくは郵送するを選択した場合の注意点です。
- 提出用と控えの両方を印刷する
- 提出用にマイナンバーを記載、押印
- 控えにはマイナンバーを記載しない
- マイナンバーと本人確認書類の写しを添付
3,4番目は特に注意してください。
控えにはマイナンバーを記載しないでください。
今後フリーランスとして仕事をするとき、開業届の控えが必要になる場面(銀行から融資を受ける場合など)が出てきます。
マイナンバーは他人に見せてはいけない情報です。
仮に税務署で開業届をコピーする場合、マイナンバーは黒塗りにするとのこと
仕事上開業届が必要になったとき、マイナンバーが書いてあると非常にまずいので、控えにはマイナンバーを記載しないでください。
また、開業届や青色申告承認申請書と一緒に、本人確認書類の提示または写しの提出が必要です。
番号制度に係る税務署への申請書等の提出に当たってのお願いから、『本人確認書類(写)添付台紙』をダウンロードできます。
郵送する場合は、当該台紙に①マイナンバーカード表面・裏面の写し、もしくは②マイナンバー通知カード+運転免許証などの写しのを添付しましょう。
税務署に直接持っていく場合は、本人確認書類を提示してもいいですし、写しを台紙に貼って提出してもいいですよ。
- 個人事業の開業・廃業等届出書(必ず)
- 所得税の青色申告承認申請書(必ず)
- 本人確認書類の提示 or 写しの提出(必ず)
- 青色事業専従者給与に関する届出書(該当者)
開業届のQ&A
開業届はいつ出せばいい?
開業届は1か月以内に所轄の税務署へ提出してください。
また、新たに事業を開始した年から青色申告の申請をする場合は、青色申告承認申請書の提出期限を守りましょう。
- 1月1日~15日に事業を開始:3月15日まで
- 1月16日以降に事業を開始:2か月以内
開業届を出さないのはアリ?
フリーランスになったからといって開業届の提出義務はありません。
税務署にも確認済み
ただ、開業届を出すことによって青色申告ができるようになります。
青色申告は65万円の控除を受けられるほか、家族へ給与を支払った分を経費にしたり、赤字を最大3年繰り越して黒字と相殺したりという多大なメリットがありますから、開業届を出した方が断然お得です。
承認に対する文書での回答はある?
今年の1月に開業届と青色申告承認申請書出したんだけど、『申請に対して承認しますよ的な文書』くれないのかな?と不安になり税務署へ問い合わせた。
結果、書類不備とか何か問題がなければ申請NGとはならず、文書も発行しないとのこと。
ぜひ青色申告よろしく!って言われたのでしっかり申告します。— 元公務員ロコ (@loco_14free) October 7, 2020
税務署に問い合わせてみました。
受領印を押印してくれたらOKで、『承認します』のような文書は発行しないそうです。
書類不備や何か問題があった場合のみ連絡がくるとのこと。
税務署から何も連絡がなければ、提出した年分の確定申告から、青色申告できるようになります。
結論:開業届を出して損はない
当記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
『開業届』と聞くと、手続きがめんどくさそうで税務署とやり取りしなければいけない厄介なもの、と思われるかもしれません。
しかし、実際に開業届を出してみて分かりましたが、めんどくさいと感じることはありませんでしたよ。
開業freeeを使うことで必要な書類はすべて揃いましたし、ちょっとしたことでも税務署の方は丁寧に教えてくださいました。
フリーランスになったのなら、開業届を出さない理由はないと思います。
開業届を出した方がいいのか分からない人、開業届を出そうか迷っている人は、不安や心配事があればぼくに相談してください。
また、開業届の作成や確定申告の作成がグッと楽になるfreeeに、いい機会ですので登録しておきましょう。
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