フリーランスとは
会社や団体などに所属せず、仕事に応じて自由に契約する人のこと
引用元:会計freee
どうも、フリーランス2年目のロコ()です。 @loco_14free
2年間勤めた公務員を退職し、2019年4月からフリーランスになりました。
仕事は主にブログ執筆とアフィリエイト。
ぼくが公務員を退職しフリーランスとして生きていく決断をしたときは、将来の展望をじっくり考えました。
フリーランスになる前しっかり準備していたおかげで、幸先よくスタートすることができました。
そこで当記事では、ぼくが実際にやったことを踏まえて、①フリーランスになる前にやっておくことと、②フリーランスになってからやるべき最低限のことをお伝えします。
- これからフリーランスになる人
- フリーランスになることが決まっている人
- フリーランスになり1,2か月の人
上記に当てはまる方は、ぜチェックしてみてください。
【準備リスト】フリーランスになる前にやっておくこと

フリーランスになる前にやっておくことは次の4つ。
- 貯金
- 退職届の提出
- クレジットカードの作成
- 仕事用の銀行口座の作成
それぞれ詳しく説明します。
【最重要】貯金
最低でも、『2年間は無収入で生きていける金額』は貯金しておきましょう。
なぜなら、自分で仕事をした分しか収入はなく、さらに毎月安定して収入が約束されているわけでもないから。
組織から給料をいただくサラリーマンとは真逆です。
フリーランスは給与所得ではなく事業所得
場合によっては、フリーランス1年目は無収入を覚悟しておかなければなりません(理由は後で説明します)。
フリーランスとして軌道に乗れば、サラリーマン時代以上に収入が増えるかもしれません。
しかし、
- 軌道に乗るまでが大変
- 軌道に乗ってもいつ失速するか分からない
かなり不安定なフリーランスとして生きていくため、2年間は無収入でも生きていける貯金をしておきましょう。
ただ闇雲に貯金するのではなく、できるだけ支出を細分すると、具体的な数字を出しやすい。
- 家賃・光熱費など
- スマホ代
- 食費
- プライベート代
フリーランスになった後も、『毎月の収入の2割は貯金する』などとルールを決め、万が一に備えたいところ。
ぼくもフリーランスになってから、お金に対する意識がシビアになりました。
ただし、貯金することだけが優先になると、精神的にしんどくなります。
貯金、節約する意識を持ちながら、精神的に余裕を持っていきたいですね。
退職届の提出
ぜひ円満退職しましょう。
むずがゆく聞こえるかもしれませんが、現所属、上司や同僚、後輩など周りの人たちへの感謝を忘れてはいけません。
ぼくが一番嫌いなのは、『この会社あわない!自由を求めてフリーランスになる!』という夢見がちなタイプ。
こういうタイプは、何をやってもうまくいくはずがない。
- ほかにやりたい仕事が見つかった
- 新しくチャレンジしてみたいことがある
- この会社での経験を生かして独立する
など、前向きな理由を述べたうえで、堂々と退職届を提出しましょう。
それと、残された人たちが苦労しないためにも、引き継ぎもしっかりしたいですね。
もしあなたが公務員の場合は、退職の申し出は年度内の早いうちに行ってください。
次年度採用職員数に影響を与えるため
退職を申し出て引き止められることはないと思うので、毅然した態度で振る舞いましょう。
クレジットカードの作成
フリーランスは社会的信用が低いです。
どの自治体や企業にも所属していないと、社会的な信用度がグッと下がります。
したがって、信用第一のクレジットカード作成はフリーランスになる前にやっておきたいところ。
審査に通らなかった理由がフリーランスだからなのかどうか定かではありませんが、影響を与えたことは間違いないでしょう。
クレジットカード会社側からすれば、ちゃんと毎月支払えるのか…?と疑いたくなる気持ちも分かります。
信用つながりで言えば、各種ローンや不動産の契約も同じ。
必要な方はローンの申し込み、引っ越しも済ませておきましょう。
社会的な信用があるサラリーマンのうちに、クレジットカードを作っておきたいですね。
もうすでに複数枚クレカを持っている方は大丈夫ですが…
1枚しかクレジットカードを持っていないという方は、複数枚持つことをおすすめします。
プライベートと仕事の支払いを分けることで、経費の計算が楽になる。
防犯上も、複数枚持っていた方が安心。
『誰でも審査が通る』で有名な楽天カード、マイルが貯まる航空会社のクレカがおすすめですよ。
仕事用の銀行口座の作成
プライベートの銀行口座のほか、仕事用の銀行口座も開設しておきたいところ。
これもクレジットカードと同じで、経費の計算が楽になりますし、『今月はいくら稼いだ』と目に見えて分かります。
仕事用のクレジットカードと銀行口座を紐づけておくと、確定申告のとき楽になる。
新しく仕事用の銀行口座を開設するなら、ネット銀行がおすすめです。
手続きはすべてネット上で完結しますし、アプリもあるのでスマホから預金残高や入出金が把握できます。
フリーランスになってからやること

フリーランスになってからやることは、主に書類の提出など手続き関係です。
- 国民健康保険・国民年金の加入手続き
- 開業届の提出
- 青色申告承認申請書の提出
- 会計ソフトの導入
それぞれ解説します。
国民健康保険の加入手続き
国民健康保険は、退職をした日から14日以内に手続きが必要です。
例)
3月31日付で退職:4月14日まで手続き完了
もし14日以内を過ぎた場合、さかのぼって保険給付はされません。
医療費の支払いは全額自己負担になるのでご注意ください。
例)
3月31日付で退職したのに、5月1日に手続きをした
→4月20日に医療費を支払った
→全額自己負担
手続きに必要なもの
- マイナンバーカード、もしくは通知カード
- 健康保険資格喪失証明書(自治体や会社が発行します)、離職票など退職日を証明する書類
お住まいの区役所・市役所・町村役場で手続きしてください。
現所属の健康保険を継続することもできる
任意で、2年間現所属の健康保険を継続することができます。
もし継続する場合は、国民健康保険への加入手続きは不要
ただし、すでに退職している身なので、継続する場合の保険料の負担は全額自己負担になります。
一方で国民健康保険は、前年度の所得に応じて保険料が決められます。
保険料の計算方法は自治体によって変わるので、『継続か切り替えどちらがいい』のか、ここで断言することはできません。
両方を比較検討したうえで、継続か切り替えを選んでださい。
2週間以内に手続きできないときの対処法
職場から健康保険資格喪失証明書が届かず、2週間以内に手続きできない場合があるかと思います。
その際は、お住いの自治体に電話で連絡しましょう。
『まだ証明書が届かないので、2週間以内に手続き完了できそうにない』と言えば、2週間以内の日付で発行してくれるはずです。
例)
3月31日付で退職:本当は4月14日まで手続き完了しなければならない
→資格喪失証明書が届かない
→電話でその旨伝える
→4月1日付で保険証交付
本来であれば、2週間以内に手続きしない場合、医療費の支払いがあってもさかのぼって保険給付はされません。
しかし、ちゃんと連絡すれば『お堅い役所』とはいえ融通を利かせてくれますので、ご安心ください。
国民年金の加入手続き
国民年金も国民健康保険と同様に、原則退職した日から14日以内に手続きをしてください。
ただし、14日以内を過ぎたとしても、国民健康保険のようにペナルティはありません。
加入の催促はされます。納入通知書もしっかり届きます。
国民健康保険への切り替え手続きと一緒に、国民年金の加入も済ませてしまいましょう。
手続きに必要なもの
- 年金手帳、もしくは基礎年金番号通知書
- 離職票、健康保険資格喪失証明書(自治体や会社が発行します)など退職日を証明する書類
- 身分証明書
- 印鑑
お住まいの区役所・市役所・町村役場で手続きしてください。
開業届の提出
事業を開始した1か月以内に、所轄の税務署へ提出してください。
フォーマットは国税庁HPからダウンロードできます。
フリーランスなら、必ず開業届を提出しなければいけないわけではありません。
ただ、確定申告で青色申告をしたい場合は必ず提出しましょう。

青色申告承認申請書の提出
開業届を提出することで、青色申告承認申請書も提出することができます。
一緒に所轄の税務署へ提出してください。
確定申告には次の3種類ありまして。
- 白色申告(税控除10万円)
- 青色申告(単式簿記:税控除10万円)
- 青色申告(複式簿記:税控除65万円)
65万円もの税控除が受けられる青色申告をするために、青色申告承認申請書を提出します。
確定申告や税金の入門は、 お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!がおすすめです。
会計ソフトの導入
『確定申告ガクブルガクブル』と身構えなくて大丈夫。
会計ソフトを使えば、税理士さんに頼まなくても自分で確定申告書を作ることができます。
ぼくが使っている会計ソフトは、会計ソフトfreee(フリー)。
支出を項目ごとに設定できたり、自動で振り分けたりと使いやすいのが特徴。
初めて確定申告をする方でもラクに使えます。
確定申告で頭を悩ませる経費の考え方は、【税理士監修】初めての確定申告「経費」編。ケース別に見る仕訳の方法とは?が超絶分かりやすいです。
フリーランスとして仕事をするのであれば、いずれ必ず会計ソフトを導入することになります。
また、会計freeeなら、先に説明した開業届と青色申告承認申請書も簡単に作成できますよ。
確定申告の時期を迎える前、10月頃には導入したいところですね。
そのほか随時やっておくことまとめ
- 請求書などひな形の作成
- 仕事用メールアドレスの作成
- 仕事用SNSの開設
フリーランスとして独立後すぐにやる必要はありませんが、やっておくと後々ラクになります。
SNSは、あなたの業種に合わせてどれを使うか選んでください。
必ずしも、ツイッター、インスタグラム、フェイスブックなどすべてやる必要はありません。
徐々に広げていきましょう。
『最初の1年は無収入』くらいの覚悟で

- 今までの本業とは別分野でフリーランスになる人
- 初めて挑戦する分野でフリーランスになる人
スキルや実績など何もない状態でフリーランスになるのであれば、少なくとも最初の1年は無収入を覚悟してください。
フリーランスは、どこにも所属せず自分一人で仕事をしますね。
働いた分だけ毎月給与が支払われるサラリーマンとは違い、収入は自分の頑張り次第。
理想としては、
- 本業で実績を得られた→フリーランスとして独立する
- 副業でかなりスキルが身についた→フリーランスとして独立する
たとえば、大学生のうちにアルバイトでライターをやっていたとして。
卒業後どこかに就職し、本業で給料をもらいつつも副業としてライターを続けた。
独立できそうなほどスキルが身についたので、フリーランスのライターになる。
このような人であれば、フリーランス1年目からライターとしてバンバン仕事ができるでしょう。
現に、フリーランス1年目の収入は年間16,000円でした。
何もない状態でフリーランスになるというのは、裸で戦場に突っ込むようなもの。
フリーランスになること自体は否定しません。
ただ、最初の1年は無収入になることも覚悟して、貯金など十分で入念な準備をしてください。

フリーランスは身体が資本

サラリーマン時代に恩恵を受けていた、あらゆる福利厚生は一切なし。
最低賃金も担保されていないので、収入が不安定な生活はメンタル面にも影響を及ぼすでしょう。
また、病気やケガをして仕事を休まなければならなくなった場合、休んでいる間は無収入。
サラリーマンなら休業手当が支給される
組織に所属していると、人間関係などのストレスを抱えてしまいますが…
フリーランスにはフリーランス特有のストレスがあります。
- なかなか成果が出ない
- 今月どれくらい収入があるか不安
- 1年後どうなってるか分からない
- 怖くて将来のことを考えられない
ぼくは週4日、ジムに通って筋トレをしています。
重い重量を扱い身体を鍛えることで、肉体的にも精神的にも強くなる。
また、筋トレをすることで頭もさえ、仕事のパフォーマンス向上にもつながります。
フリーランスはサラリーマン以上に健康第一。
何よりもあなた自身の身体を大切にしてください。
最後に
この記事では、【準備リスト】フリーランスになる前にやっておくことについて書きました。
- 【最重要】貯金
- 退職届の提出
- クレジットカードの作成
- 仕事用の銀行口座の作成
特に貯金は、2年くらい無収入でも生きていける金額が目安。
家賃や光熱費などの固定費、食費、スマホ代、プライベート代など、あらゆるお金をあらかじめ計算して貯金してください。
- 国民健康保険・国民年金の加入手続き
- 開業届の提出
- 青色申告承認申請書の提出
- 会計ソフトの導入
書類の提出や手続き関係は、期限が明確に定められています。
それぞれ遅れないよう、退職後すぐに取りかかってください。
フリーランス1年目は、思うように成果が出ず無収入になることも。
収入が不安定で、先行き不透明ですが、あなた自身の健康を第一に考えてください。
決して無理なさらぬようお願いします。